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イヴの時間 劇場版のKKのレビュー・感想・評価

イヴの時間 劇場版(2009年製作の映画)
4.0
パテマが面白かったから同じ監督さんで、観てみた。続き気になるー!

2009年の作品。新海誠の初期の作品もそうなんだけれど、まだスマホが一般的でなかった頃に出来た作品て、ガラケー使ってるのに急に他の部分が未来っていうところが不思議で面白くて、ノスタルジックというかロマンがある。教室も、今はもっとスタイリッシュなデザインの学校もあるだろうに、いわゆる学校の机と椅子なのに、アンドロイドという超技術が一緒に存在しているのが面白い。

アンドロイドと人を区別する…か。
「人間は考える芦」というなら「我思う故に我あり」ならば、そこに意識が生まれた時点で、人格ができてしまった時点で、私はそれを人と思ってしまうだろうな。プログラムされたものだって言われても、独自の思考が始まったら、私たちと変わりない。私たち人間だって、この身体、この世界だって虚像でマトリックスみたいなことなのかもしれないんだもの。

新しいレイシズムを見るようで嫌だった。もしこんな未来が来るなら、少なくとも全てのレイシズムを排除して、すべての人が愛で繋がれるようになるという進化を遂げてからにしてよと思う。じゃないと争いが連鎖するだけだ。
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