俺はこれをハッピーエンドと捉えたい。
虐待にあっていた少女と、操られるように日々を過ごす殺し屋が本当の生を取り戻す物語。レオンは最後までマチルダに直接ては汚させず、今後の人生を1人(自分の身に何かあった後)でも歩んで行けるようにしむけたところに愛情を感じた。
殺し屋というシリアスなテーマを日常に溶け込ませ、ポップに表現しつつ、その反面殺し屋という仕事とそれにまとわりつく日々の残酷さを如実に表している。
なんせマチルダとレオンの演技が凄い。じゃれ合う2人のやり取りには思わずこちらも笑みがこぼれてしまう。あらゆる感情が伝わってくる。ストーリーをなぞりながらも、2人のキャラクターがしっかりと描かれた心動かされる名作だった。
評価したい点は山ほどあるが、あえてこの辺にしておこう。
「生がハッピーエンドとは限らない」