のび

のびの感想・レビュー

レオン/完全版(1994年製作の映画)
4.3
映画『レオン 完全版』は、多重奏のような愛情を描いた映画と言えるだろう。

多重奏のような愛情とは、どのような愛なのだろうか。

この映画には、殺し屋のレオンと家族を亡くした少女マチルダとの間に恋愛感情だけでなく、親子愛や兄弟愛、同志愛に師弟愛といったさまざまな種類の愛情があふれる。レオンとマチルダはともに孤独な者同士だ。そんな孤独なふたりは、このふたりだけでしか成り立ち得ない愛情で結びつけられる。

絶望と悲しみの底から生き延びることのできたマチルダ。あの、モノマネを互いに当てる場面でのマチルダのように、これから先はマチルダが本来持っていた天真爛漫さと、心からの笑顔を浮かべることのできる大人に成長すると願いたい。そう思わずにはいられない、物語のラストシーンだった。