何度観ても泣ける、映画。
イタリアンマフィアのトニーから依頼を受け、主に麻薬密売人を暗殺するレオンと麻薬を牛耳るスタンフィールドの存在によって家族と世界で唯一愛していた弟を殺されたマチルダ。
孤独な二人が、麻薬というキーワードで繋がり、次第に惹かれあっていく姿は、ときに父親と娘のように微笑ましく、ときに恋人のように色っぽく美しい。
レオンが、誰よりも人間的で少年のような姿にマチルダは惚れたんだと思う。
そしてイーストウッドの「パーフェクトワールド」を彷彿させる、まさに二人だけの閉ざされた安定感の欠けたパーフェクトワールドが美しくも儚い。
また薬物というものは、生活や人間性をあっという間に破壊していく恐ろしさをがある。
マチルダの家族が麻薬の存在によって一瞬にして木端微塵に崩れ落ちていったり、マチルダが麻薬の粉を燃やすところなどが恐ろしさを上手く表現していた。
しかし、麻薬の存在がなければレオンもマチルダも出会うことはなく、孤独なままだと考えると悲しい。
ラストも悲しかったけれど、暗くならず心がスッと晴れたので、不思議な気持ちだった。
ナタリーポートマン可愛すぎます!!