あまりにも有名過ぎて、いつか見るだろと思ったまま見ていなかった映画。
ハードルをかなり上げて見ても、余りある面白さ。
ラストまで全く飽きなかった。
導入からメッタメタに殺しまくるが、グロテスクは感じない。ただただ殺し屋のレオンの強さにグッと惹き付けられる。
終始、殺し屋という残忍な職業でありながら心優しいレオンに魅力を感じなかった人はいないと思う。
なかでも、家族を皆殺しにされたマチルダを救うシーンの温かさたるや。真冬に飲むコーンポタージュも目じゃないくらいの温かさ。
「豚を悪く言っちゃいけない。人間よりよっぽどマシだ」は名言。
そしてもう1つの見所は、マチルダの可愛さだろう。とにかくマセたガキだが美しいのは確か。危うくロリコンになりかけた。
レオンとは、親子のような恋人のような不思議な距離感だが、感情をも押し殺してきたレオンが柔和になっていく様は見ていてニヤけた。
ただ、最後レオンの教えを聞かず、麻薬取締局まで暴走するマチルダには、イラッとしてしまった。まったく自分の大人気なさが嫌になる。
ただ、それだけ登場人物とこの映画にのめり込んでいたのかと、ここでも感心してしまった。
レオンのような殺し屋になら、幸せになってほしかった。