たろす

28日後...のたろすのレビュー・感想・評価

28日後...(2002年製作の映画)
3.6
「HELLO」

交通事故のため、病院に搬送されていたジムは、静寂な部屋の中で目を覚ます。そこには誰も居らず、もぬけの殻であった。不思議に思いながらも状況の掴めぬジムは、1人外へ出て行く。

しかし、外に人影はなく、ただただ物が散乱しているだけであった。

道端に落ちていた新聞に「英国 集団脱出」の字。一体、この国に何が起きたのか?居なくなった人はどこへ行ったのか?

宛もなく歩き行き着いた教会で、ジムは大勢の人間を見つける。その殆どは死んでいるようだったが、中には生存者もいた。しかし、その"生存者"はどこか様子がおかしく、こちらの問いかけにも応える様子もない。
すると、その"生存者"が突如としてジムに襲いかかってきたのである。

必死の思いで逃げ出すジムは、途中で新たな"生存者"と出会い、彼らの手助けを得て九死に一生を得る。

そして、彼らの口から告げられる現実に、ジムは絶望するほか無かったのであった…。

ーイギリス政府、崩壊

28日前、人は謎のウイルスに感染した。
その感染した人間は凶暴性が増し、次々に人々を襲う。そしてそのウイルスは血を媒体とし、動物に感染する。
イギリスに居た人々は、皆逃げるか、死んだか、感染したかであると。

絶望の中、果たしてジムはこの地獄を抜け出し、生還することが出来るのか…?!


先に続編の「28週後...」を観てしまったので、今作の映像の古さに些か驚いてしまいましたが、気になったのは冒頭だけで、後は物語に引き込まれ、見入っていました。

謎のウイルスに感染し、所謂「ゾンビ」と化した人々が襲い来ると言ったよくある作品ですが、今作はそれだけではなく、本当の脅威とは何なのかと言うことを私たちに問いかけるようなシーン展開があり、思わず考えさせられる作品でもありました。
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