恭介

パッションの恭介のレビュー・感想・評価

パッション(2004年製作の映画)
3.5
このパッション。

2004年の全米年間興行ランキングで
第3位。約3億7千万ドルの興行収入。

因みに2位はサム・ライミの
スパイダーマン2で差は僅差。

因みに1位はシュレック2(笑)
4億ドル以上。

パッション、ほぼ4億ドルに近い。
人気コミックヒーローやアニメの
続編でもなく、老若男女、誰でも
楽しめる作品でもないのに。

しかも英語じゃなく、ラテン語などで
セリフを言う為、全編字幕。
他国での公開時に於いてもメルギブソン
監督が吹き替えを一切禁じたため
全世界で字幕。

でもって、全世界の興行収入は
6億ドル以上の興行収入って・・

これだけで、このパッションという
作品、全世界に与えた衝撃が
いかに凄かったかを物語っている。

ゴルゴダの丘で十字架に磔にされ
息絶えたイエス。その3日後に
復活した。

それぐらいの浅〜い知識しか持ち合わせて
いない自分なので、宗教的要素に
関しては何らピンとくるものがない。

ただ、キリスト教に関わる人々に
とっては賛否両論の衝撃だったの
だろう。

そんな関わりのない自分にすれば
メル・ギブソン監督作品というのと
並みのホラー映画では太刀打ち出来ない
程の、痛みを伴う残酷描写、という
下世話な好奇心で当時鑑賞した。

で、後悔した(笑)

今回も何を思ったのか
観返してみよーかなぁーと
借りたものの、やっぱ観るタイミングを
非常に考える映画だ。

食事前後は論外だし、寝る前も
寝つきと目覚めが悪くなりそうで
嫌だし・・

が、何を思ったのか当時、発売された
DVDも購入して保持していたりした。
デジパック仕様の初回限定版。

ちょっと前に売っちゃった(゚∀゚)
バ、バチが当たるかもっ、と
ちょっと怖かったけど(笑)

そんなそんな何度も観返す映画ではない。
ホラー映画が嫌いな人は論外だし
肉体もメンタルも健康な時じゃないと
キツイと思う。

ましてやキリスト教に興味がなければ
壮絶なイジメ映画に見えるだろう。

誰かにおススメするかと聞かれたら
・・・どうだろう(笑)

しかし、30億もの私財を投じて
製作されたこのパッションからは
メルギブソン監督の並々ならぬ
パッションが伝わってくる。

ただ単に見世物興行的な残酷描写とは
思えない何かを感じるのは事実。

敬虔で熱心なカトリック信者である
メルギブソンはユダヤ人に対する
暴言や、飲酒によるトラブルを
何度も起こし、一時期、映画界から
遠ざかっていた。

それに関しては庇う余地はない。

しかし、ハクソーリッジで監督として
復活。内容も描写も相変わらずな
パッションで安心した(笑)

ブレイブハート、パッション
アポカリプト、ハクソーリッジと
内容の賛否両論はあるけれど
興行的な失敗作はなく、世間を
映画ファンを唸らせる作品を魅せて
くれている。

これからも監督業だけでなく
俳優としても、まだまだ楽しませて
欲しい。

だからもうプライベートで
問題を起こすのはやめようね

(なんか前にも何かのレビューで言った記憶があるなぁ笑)
恭介

恭介