パエリア太郎

パッションのパエリア太郎のレビュー・感想・評価

パッション(2004年製作の映画)
3.9
僕が観たい映画とはかけ離れ、これは映画なのか?!とすら思えるかなり心に残る作品となりました。
痛い描写が、この言葉が正しいのか写実的!!
人がちょん切れる映画なんて沢山見てきたけど、こんなに辛い映画は初めてでした。
辛すぎて最早、他がぶっ飛ぶ位のバランスさえ持ってます。
聖人として印象を強くするために必要な描写なのはわかりますが、徹底的です。
ストーリーの切り取り方というか、描くことの極端さも非常に効果的に働いてます!

理想をいえば、ラストの説得力というか、トリックだとか、理屈が欲しかったですが、それはメルギブソンの描きたいことや、思想とは外れてしまうことなので、仕方が無いというか好みの問題です。

あと、ベース的なことを分かっているだろうという前提の不親切さは有りますが、これもまた映画の根幹に関わる問題なので、個性がすば抜けて強いこの映画に入れるチャチャとしては見当はずれなのかもしれません。
(まあ全部の作品僕がちゃちゃを入れることが見当はずれなんですが)
パエリア太郎

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