えそじま

ベン・ハーのえそじまのレビュー・感想・評価

ベン・ハー(1925年製作の映画)
3.7
ウィリアムワイラー版から遡ること34年、MGMの社運を賭け、スペクタル超大作の礎を築き上げたフレッドニブロ版ベン・ハー。(ウィリアムワイラーは本作にも助監督として関わっている)

この作品が映画化されるのは1907年に公開された15分の短篇に次ぐ二度目。
ワイラー版の完全リメイク基という事でストーリー自体これといった違いは見受けられないが、390万$の製作費(サイレント史上最高額)と大量のエキストラで実現した戦車競争シーンとガレー船のぶつかり合いは噂に違わぬ大迫力。

基本的にはモノクロ映像だが、新約聖書の内容が本筋に関わってくるシーンでははっきりとした三原色に彩られており、おそらくこれが「十誡(1923年)」「オペラ座の怪人(1925年)」と共にテクニカラー映画の原点となっている。

化粧の所為かこの時代の女優は全員リリアンギッシュに見えるな。
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