どーもキューブ

ブリキの太鼓のどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

ブリキの太鼓(1979年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

フォルカー監督の成長を止めるまなざし




フォルカーシュレンドルフ監督。音楽モーリスジャール。アカデミー外国映画賞、カンヌグランプリ受賞。

本作のインパクトは素晴らしい

一回みたら忘れないオスカル少年。

成長を止めた男、特殊能力を身につけ、ドイツの歴史と共に成長してゆく。

気持ち悪いシーンやスプラッターなシーンは一切無い。

だが、高尚なホラー映画のような印象がある。

ひとえにオスカルを演じた俳優の素晴らしさにつきるのだが、

裏にネガティブな恨みのような、

小さくて発散できない暴力のようなものが見え隠れする。

オスカルのまなざしは

とても暴力的で

自らその眼差しの矛先を太鼓にぶつける。

自身の成長を絶対ないがしろにしてやるという

マイナス意志表示にみえる。

どこにもみたことないオリジナルな作品!

フォルカー監督の比較的最新作ジョンマルコヴィッチ出演「魔王」がみてみたい。

オスカルの特殊才能が全女性にあったとしたら、

世界は破滅する?(笑)

追記
今でもよく記憶している、ソニービデオ、透明ケースでレンタルした。

オスカルの視点は、わたしにはわかる。

それは自暴自棄なのか、
目に見える荒れた風景や人のせいなのか、
叫ばなければならないなんなのか?

いまでもたまにオスカルクンが問いかけます

あなたの成長しているの?
止めてるの?
止まっているの?

素晴らしきジャーマンニューウェーブ時代の光る異色映画!

ぜひ!ブリキの太鼓の音色をきいてごらん!