大人の醜さを知り、3歳の誕生日に成長を止めることを選んだ少年オスカルくんの話。
このオスカルくん、身体は3歳のままなんだけれど心はどうなのか、っていう。
太鼓を叩くのを止めるよう注意された時は、3歳児のように泣き喚き抵抗しているのに、16歳の家政婦マリアの前では欲望を剥き出しにした青少年で。
そういう都合の悪い時だけ3歳の精神に戻るオスカルくんの言動が起因して、オスカルくんを守ってくれていたお母さんや叔父さんが死んでしまって・・・
なんだかこの理不尽さや不条理さが戦争というものやそれに振り回される人々を象徴しているのかなと思ったりしました。
しかし冒頭のオスカルくんが生まれるシーンから始まり、有名な(?)うなぎとか苛性ソーダとか気持ち悪いシーンが多々あり、ちょっとしんどかったです(>_<)
けれども傑作であることは間違いないなと思いました!観る人は選びますが・・・笑
あとオスカル役のダーヴィットベネント君が、現実でも両親の離婚がきっかけで成長を止めたと聞いて興味をもちました!
なるほどこの演技は実体験から生まれているのか・・・