あや

ブリキの太鼓のあやのレビュー・感想・評価

ブリキの太鼓(1979年製作の映画)
3.8
3歳のオスカルは美しい母を囲む男性たちの醜い姿を見て、3歳で成長を止めようと自ら階段から落ちる。


ずっと観たかったのですが、体調悪いときに観たらますます気持ち悪くなった程強烈なシーンがあるので2時間半はわりとあっという間に感じてしまう。
オスカルは全く子供らしさがないというか、本当に1mmも可愛いと思えない。計算した行動と次々と周りの人物を不幸にさせる奇妙さを纏う子役の演技がすごかったです。

オスカルを歪めさせたのは母親が"女"の面を見た他に、戦争も原因だと思う。
そういう意味で、セックスに耽る大人や争いを続ける大人たちを子供視点から見て皮肉った作品でもあるような気がします。
鼓笛隊が演奏するなか、ヒトラーの演説中にオスカルはデタラメなリズムでブリキの太鼓を叩いたら国民たちが踊り出すシーンはなぜか笑える。

この映画を観ると気持ち悪くなってウナギは食べれなくなりますが、不道徳な映画を求めている方は好きな映画。