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ブリキの太鼓のpmydawnのレビュー・感想・評価

ブリキの太鼓(1979年製作の映画)
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1ミリの容赦もなく、エグみ、グロ、スカ。
観てる間ずっとわけがわからない涙が出続けたし、何度も過呼吸になりそうだし、もらい嘔吐すらしそうになった。

おススメしないから感情のままに書く。

人間の醜さが詰まった映画。
それを強烈な映像で示す狂気。
音に破壊されていく存在。

結婚すると決めたなら、中途半端なことはしないほうがいい。
中途半端は一見白と黒が曖昧で優しい判断のように思えるけど、結局当事者が世間体と恋愛の両方を欲張って自己中に良いとこどりしてるだけだから、そこに白が集中して周りの黒を強める。
中途半端、はズルいだけだ。
オスカルはおかしくなった。
大人のズルさを拒否して、壊した。

そんなオスカルも、汚くなる。
人間は汚い。
そう思わされる映画。

撮ってる人も汚く思える。
子どもに何やらせてんだよ。


エゴでエゴを表現した、ここまでくるとアートだなと思う。
どのシーンもショッキングで焼き着くし、どこがどうとかもう。
今にちのオブラートに包まれた世界では、自然には流れてこないもの。
不快にしかならないけど、経験として観ておくのも悪くない気がした。
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