"なすべきか、なさざるべきか"
ポーランドを舞台に3歳で自らの成長を止めた少年オスカルの視点で見た大人の世界と激動の時代を描いた異色の大力作、、、
なかなか衝撃的な作品。
汚らわしい大人の世界に染まることが嫌で自分の成長を止めて、さらに奇声でガラスを割ることができるという特異な能力を身につけたオスカル。
そんな子供でも大人でもない少年が再び成長を始めるまでを描いているのだが、過激というか強烈なシーンがとにかく多い。
スカートの中での……。
ホラーみたいな出産の……。
馬の頭から大量のウナギどろん…。
児童ポルノまがいな……。
唾液のあそび……。
初恋の子がまさか……。
などなど、タブーとも言えるエロス&グロテスクな描写をたくさん挟みつつも戦争の愚かさを描いていて、あまり観たことないタイプの作品だった。
オスカルはキリストなのか?
それとも悪魔なのか?
危うさと狂気があふれる子役の演技も見どころ。
ラストの先がどうなるのか気になるなと思ったら、原作の方はまだ続きがあるようですね。