ゆーさく

スネーク・フライトのゆーさくのレビュー・感想・評価

スネーク・フライト(2006年製作の映画)
3.2
殺人事件の証人を殺すためにチャイニーズマフィアが仕組んだ罠の大雑把さが味。

証人が乗り込んだジャンボジェットのフライト中に、
貨物室に積み込んだ毒ヘビがいっぱい詰まった檻を時限爆弾で壊して、乗客を大量のヘビに襲わせ、パニックに陥れ、墜落させるというピタゴラスイッチみたいな策略。


時限爆弾で直接墜落させりゃ良くね?っていう十人中十人が抱く疑問を華麗にスルーし、風を吹かせて桶屋を儲からせるかのようなこの策略を取ったチャイニーズマフィアのユーモアを称えたい。


敵である中国人ボスが序盤だけ見せた格闘能力の高さをまったく生かさないまま終わっちゃったのは残念。
てっきりラスト肉弾戦で決着つけるんだと思ったら、電話で「ヤツを逮捕しろ!」だけで済まされてもうてて。。。せめて顔だけでも出して欲しかったな。ブチのめされる図が無いと溜飲が下がらない。


ヘビからの襲われ方のバリエーションや乗客の個性のバリエーションは豊富!
なんならそこにしか賭けてないような映画みたいなトコあるけど、そのへんは見ごたえあり。

一人の性格悪い乗客が、最後まで性格悪いままでヘビにドエライ殺され方して退場っていうのは逆に新鮮だった。
改心させたりとか、そういう無闇にドラマを入れない潔さを感じた。
ムカつく奴は死ぬシンプルな世界。



こういうのが好きなら満足出来る映画。安定の出来だと思う。
面白デブが最後ええとこ取っていくのも定型やな!
ゆーさく

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