mikoyan358

海を飛ぶ夢のmikoyan358のレビュー・感想・評価

海を飛ぶ夢(2004年製作の映画)
3.0
尊厳死が法的に認められていないスペインで、手足が動かない障がいを背負った男が自分の死期を選ぼうとする、という実話ベースの映画。非常に重いテーマだが、死に至るまでの行動が主人公ラモンの視点から優しく描かれ、尊厳死の是非よりも彼がいかにして「安らぎ」を得るかが丹念に綴られた私小説。普段から「命あっての物種」と考えてはいるが、この映画を観て改めて「何も不自由なく生活を送れるからこそそう思える」という事実を痛感した。もしラモンと同じ境遇に陥った時に果たして今と同じ価値観でいられるのか、正直今は自信がない。
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