あきしげ

ウイグルからきた少年のあきしげのレビュー・感想・評価

ウイグルからきた少年(2009年製作の映画)
3.0
三つの破滅が描かれるカザフスタンの現状。

良かった点。

・カザフスタンは意外にも都会
・セリフ少なくても伝わる
・三人の少年少女のどうしようもない無力感
・マーシャはロシア美人

悪かった点。

・それぞれエピソードが短い
・ストーリー性がほとんどない
・結末は観ている側に委ねる
・救いがなさすぎる

カザフスタンと言われて、どこにあるか分かる人は少ないと思う。
とりあえず、中央アジアのどこかにある。
下手をすればアフガニスタンと混同してしまう。

本作はカザフスタンという国を三人の少年少女の物語からみせています。
それぞれが抱える問題はカザフスタンの現状。
様々な人種や民族がいるのがカザフスタン。
大人は決して助けてくれない過酷な国。

それでも少年少女は生きています。
逆に日本が恵まれている事を実感させる。
努力すれば這い上がれる日本。
カザフスタンは努力してもムリである。

そして、クライマックスのシーン。
セリフはまったくないが上手い。
映像だけで伝える映画らしい手法。

短い作品だが、考えさせる作品。
あきしげ

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