明石です

the EYE 【アイ】の明石ですのレビュー・感想・評価

the EYE 【アイ】(2002年製作の映画)
5.0
ゾッとするほど素敵なホラー映画。

盲目の女性が角膜移植手術に成功し視力を取り戻すも、見てはいけないものまで見えるようになってしまう話。1990年代の香港で、同じく角膜移植手術に成功するも、その1週間後に謎の自殺を遂げた16歳の少女の実話をもとに制作されているとのこと。最高か?

点字が浮かび上がってキャストの名前になる序盤のオープニングクレジットから引き込まれた。お洒落なのよ、、そして幽霊が見えることを知った主人公が、こんなことなら何も見えない方がよかった、と部屋の電球を外し暗闇に戻ってく描写が物悲しくて最高。それと、脳の手術を受けた子供が「僕、退院できるよ!」と喜色満面に報告しにきたその背後に、死者となった証の黒い影を見つけてしまい、その子の死を知ったショックと死そのものを目にした恐怖で涙が止まらなくなるシーンは素晴らしすぎて背筋がゾクゾクした。

クリスティナ・リッチ似の主演女優さんがとても綺麗で、ちょっぴりドキドキしたことは内緒にしとく。境遇が境遇なだけに自然と感情移入しちゃうしね(「どうせ見えるんだもの。受け入れるわ。大切な人にも会えるし」)。それから終盤で舞台が香港からタイへ移ったあと、バスの車窓を通し後ろに後ろに流れてく何気ないメルヘンな田園風景がとっても素敵で、エンドロールが流れてもなおこの映画の世界から出て行きたくないような不思議なノスタルジアに包まれた。

うむ、、一点の曇りもなしに素晴らしい映画でした!
明石です

明石です