安堵霊タラコフスキー

デカローグの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

デカローグ(1988年製作の映画)
4.0
途中から見ていない話もあったけど、ようやく全話鑑賞。

親子の歪な関係や性的な困窮に陥ったカップルの話等中々に人間の愚かさと哀れさが前面に出た内容が多く、ポーランドの寒々とした情景も印象的ではあったけど、映像の魅力としては長編化もされた5話と6話を超えるものが無く、比肩する一歩手前のものでも1話と3話程度しか無かったので、全体的に言えば映像的面白味に欠けていた印象を受けて残念に思った。

でもこの作品群を見て改めて我ながら感じたことなのだけど、自分が映画内の人間の行末や関係性の変化に殆ど興味を示さないのは、やはりそういうのが馬鹿らしいと思うくらい人間嫌いに拍車がかかっているからなのかもしれない。