kazマックスグローバーレッド

黒い牡牛のkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

黒い牡牛(1956年製作の映画)
3.6
モハメド・アリと対戦した三流ボクサー チャック・ウェプナーの試合にインスパイアされてスタローンが3日間で書き上げた脚本が『ロッキー』。その試合以外にいくつかの映画も参考にされていて、その一本が『黒い牡牛』


脚本は赤狩り時代に干されてハリウッドで仕事が出来なくなったダルトン・トランボが偽名で執筆。赤狩り=赤い旗に闘いを挑む闘牛。当時のアカデミー原案賞を受賞したけど受け取り手がいなかったという今年のアンソニー・ホプキンス状態だった。


物語はメキシコでレオナルド少年が可愛がっていた牡牛ヒタノが勇敢な故に闘牛場で闘うことになる。闘牛の最後はマタドールに殺される運命。串刺しにされながら何度も何度もマタドールに闘いを挑むヒタノ。メキシコの闘牛とアメリカのボクシングを比較するセリフも出てくるし、ヒタノの闘志がロッキーの参考になったんだろうな。


ロッキーの源になった牡牛、ドゥエイン・ジョンソンはトレーニンググッズのプロジェクト・ロックで牡牛のロゴを使ってるし、総合格闘家ノゲイラの愛称はギリシャ神話の半人半牛ミノタウロ、牡牛は闘う男の象徴のような気がします。