甲冑

あるじの甲冑のレビュー・感想・評価

あるじ(1925年製作の映画)
4.5
前作は上流社会の芸術家の話であったし後期の高みに向かうイメージもあったので、こうした庶民に寄り添った視座でこの時分にモラハラ夫の実態を映像化していたという心意気に感動。正直100年近くたった今でも何か嫁はんに偉そうな事してないか…とお灸を据えられてしまったし説教臭かろうが当時のもっとキツい男根社会の中、世の暴君あるじ達に少なからず恥じ入るものを投じた功績は大きいのでは。それでいて室内劇としての完成度も高く恐れ入る。
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