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フェイシズのJIZEのレビュー・感想・評価

フェイシズ(2011年製作の映画)
3.3
殺人鬼に襲われ争いの末に頭部を強打し後遺症により顔が識別できない"相貌失認症"を抱えたヒロインが塞ぎ込んだ自身と向き合う中で事件の真相を突き止める…今年観た人生を滅ぼし兼ねない外部の影響から障害を抱え込んでしまった幸福の渦中に居る女性が逆境から伸し上がるジョディ・フォスター主演の傑作『ブレイブワン(2007年)』に系譜は似てる。

主演ミラの静観な役柄も「バイオハザード」シリーズ等で魅せた強靭な女性像が脳裏に焼き付いてるためか真逆でかなり新鮮だった。また識別できない事から対象が闇雲にボヤけて嘘か真実のミスリードが何重にも積み重なってく構造そのものが単純に不可逆的で面白い。犯人が俗に言う単細胞のサイコパス状態に近いがお手軽に観れる有名女優を起用したハンデを抱え込む女性の勇姿を綴った物語であった。
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