YellTao

第九軍団のワシのYellTaoのレビュー・感想・評価

第九軍団のワシ(2010年製作の映画)
4.0
ハマった! 視覚・聴覚表現が素晴らしい。

紀元2世紀のローマ軍ブリタニア侵攻を背景に、軍団5,000名の兵士が忽然と姿を消したという史実を基にした小説の映画化。
父親の名誉挽回を図るマーカスが、命を救い奴隷となったエスカを伴い 軍象徴の"黄金のワシ"を奪還する活躍を描く。

スコットランド北西部の大自然と原住民のビジュアルが ものすごく良い!
中でもアザラシ族は、モヒカン頭に体には灰泥、アザラシの毛皮を羽織る姿の登場シーンがめちゃくちゃカッコイイーーし、CGに頼らない戦闘シーンも凄絶。

そこへアトリ・オーヴァーソンの音楽!
序盤の戦士の気高さと勇ましさの表現から徐々にケルト音楽のアレンジを増やし、ブリテン島の壮麗さを表現する技巧には脱帽。
あまりの感動にサントラをダウンロードしてしまった。

ストーリー重視派には物足りない作品かもしれないけど、製作技術に興味のある方には ぜひ観ていただきたいオススメの作品です。
YellTao

YellTao