ヴァルーン

長江哀歌(ちょうこうエレジー)のヴァルーンのレビュー・感想・評価

3.5
山西省から長江流域の奉節へに妻と娘を探しに来た男。 そこは三峡ダムの建設や都市開発により、住所を頼りに辿った先の家は川に水没していた。 また、時を同じくしてとある女も奉節へ夫探しに訪れていた。って話

すんごい眠くなるな。 広大な川の麓で流れていくストーリーは、ほとんどBGMもなく淡々と過ぎていってたからほんとに気がついたら脱落を繰り返してました。

中国の映画を思いのほか経験してこなかったからありふれてそうなロケ地にも関わらずスケールがでかかったり、「元」の相場を知らなかったせいでいまいちぱっとしない部分があったけど、後々に調べるとこの人たちが労働で生きていく環境がすごい過酷だったんだなって分かりました。

経済成長率が半端なく、GAFAMに匹敵するハイテク企業も盛んな中国の片隅ではこんなふうに社会から虐げられてしまった人たちも沢山いるってことを学ぶ映画。
人々の暮らしが水の底へ沈んでいくって表現がまさにダイレクトに描かれてる。 儚い