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花とアリスのERIのレビュー・感想・評価

花とアリス(2004年製作の映画)
3.8
岩井俊二監督作品。主演は鈴木杏と蒼井優です。高校生になった2人の青春ラブストーリー。一つの大きな嘘から始まる三角関係が本筋。

ちょこっと出てくる役者さんがみんな有名所ばっかりです。ワンシーンしか出てこなかったりするのに、存在感がすごいある。遊び心も巧みに取り入れられた映画は、色んな所でクスって笑える。

花もアリスも可愛くて、1コマ1コマの日常の切れ端がとってもキュンてなる。言うまでもなく、岩井俊二作品の光の取り入れ方と映像美が、青春のなんとも幻想的な時間にマッチしています。

クライマックスのオーディションのシーン。アリスが踊るところはとっても可愛かったです。湯船のお掃除してるところもパパとのデートのシーンも、別れ際胸が痛くなる感じ。アリスの表情が良かったなぁ。まーくんとのデートのシーンも、すっごい可愛いし。おすすめ。

幼なじみのなんとも言えない絆が上手に描かれていました。冷静に考えたら、あり得ない嘘を花はついて、周りを巻き込むのだけど、思春期独自のやりすぎな所とか、独占欲の強さとか、痛いほどよくわかる。

なんだか淡い気持ちになれる映画でした。
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