KJ

バトル・ロワイアルのKJのレビュー・感想・評価

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)
3.6
映画館にて鑑賞
エンディングまで心休まる時間がない
Dragon Ashの「静かなる日々の階段を」は、とてもまったりした曲で、日常に戻してくれるようだった

原作小説は話題にはなったが、内容が異常に重い上に文量が多くて、ハードカバーは辞書みたいに厚かったので、読まなかった

「BR法」はしかし、図書館戦争の「メディア良化法」より無理があるよね
フィクションだから、リアリティはどうでもいいんだけど

まだ若かったせいか、帰りはぐったりしてた

柴咲コウとか出てるけど、わりとすぐ死ぬ
原作だとメチャクチャエロい。相馬だっけか
100分程度で30人くらい殺さないといけないから仕方ない
他にも、あぁなっちゃう前の山本太郎が出てる。あぁなっちゃうとはこの時は思いもしなかった
塚本高史もいたね
高岡某くんも出てたらしいけど覚えてない。まさか彼もあぁなっちゃうとは……
ルーキーズの時何歳だったんだろ
藤原竜也は、あの演技の片鱗がすでに現れていた
まぁ、良かったかなと思う
特筆は「四国」で頭角を現した栗山千明、勝ち気だが片想いの女の子をやってて、メチャクチャ萌える
監督としてはともかく、演技は常に微妙な北野武だが、この映画ではなかなかナチュラルだったと思う
案内ビデオの宮村優子は、まだアイドル声優だった頃か

比べるならハンガーゲームだろうが、バトル・ロワイヤルに比べたらあれは子供騙しにしかなってない
家族向け?

とことんの状況に陥った時に「自分ならどうする?」と自己投影することになる

大人は思考が整理されすぎてわりと単純に行動してしまう。経験と知識が、想像力を狭めている。ゆえにわりと簡単な罠や思考の落とし穴にすぐハマる
思春期の子供は死ぬほど悩み、定まらない
その中でなお、自分のベクトルを選びとっていく少年少女に考えさせられるのだろう

ハンガーゲームの悪口に戻るが、バトル・ロワイアルと革命戦争を、近未来を舞台に同時にやろうとしたんだろうが、基礎設定のバトル・ロワイアル部分があれだけしょっぱいと眠すぎる

この映画は、倫理や性善説に対する、ある種のアンチテーゼになっている
殺さないと殺される場合、あなたならどうする?
KJ

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