KINJI FUKASAKU FILMS 60/60
クラスメイト同士で最後の一人になるまで殺しあうという、非常にシンプルな物語。
アクション映画としての殺戮シーンや銃撃戦はさすがは深作欣二といった所。モブも含め40人以上のキャラクターが出てくる為、飽きることなく物語が展開し、群像劇としてもそれなりに楽しめる。
また、キャラクター達がそれぞれに見せる道徳的な葛藤の描写と、ビートたけし演じるサイコパス風の教師の表裏など、巧みな心理描写を表現しており、暴力だけでは無い、立体的な映画となっている。
何年かに一度は衝動的に観たくなってしまう映画。
深作欣二監督の実質的な遺作。
慎んでご冥福をお祈りいたします。