さとー

バトル・ロワイアルのさとーのレビュー・感想・評価

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)
4.5
平成の終わりに本作を観ると感慨深いものがある

現在に至るまで劣化して模倣されてきた殺し合い物の完成形。
今まであらゆる表層的になぞらえただけの残虐描写ゴリ押しの作品を見てきましたが、バトルロワイアルを通じて、社会構造の苛烈さを教えてくれるものはなかった。

あの転校生の桐山は『ノーカントリー』でいうところのアントンシガーかな...援助交際で「搾取される側」だった彼女が「奪う側」に回ろうとしても結局は力の象徴たる桐山にやられてしまう非情さ。

ビートたけしの狂演っぷりは相変わらず。
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