のんchan

ポルノグラフィックな関係ののんchanのレビュー・感想・評価

ポルノグラフィックな関係(1999年製作の映画)
4.7
こ、これは出逢いました💘
さて何を観ようか?と迷った時は、好きな監督や脚本家の作品で観ていなかったものを探す👀

フレデリック•フォンテーヌ監督はこれで3本コンプ。
脚本家のフィリップ•ブラスバンの作品はこれで5本目。2人でのペア作品2本ともに感性がピッタリ合います、はぁ〜幸せ🥰

あまりに好みだったけど、他人に共感を求めるのは違うと思う。フィル友さんの中ではきっと全く毛嫌いする方もいるかも知れないからお薦めはしないけど、自分の中ではしっくり来る作品なので連続3回鑑賞して楽しみました🙌

主演はナタリー•バイ(当時51歳)とセルジ•ロペス(当時34歳)のほぼ2人芝居。


舞台はパリ。ある男女がそれぞれの自宅でインタビューを受けて想い出を語る。その本音の再現映像を交えて描いている。
男女の想い出はそれぞれ少しづつ違っている。きっと自分に都合の良いことに置き換えてしまうのだろう。
こんな面白い作品はそうそう見つからない💫

好き過ぎるので長くなります。興味ない方はどうぞスルーを…


想い出映像は2人共に少し若々しく見える。
一人暮らしで経験豊富そうな女が、ただ性的な感心と妄想を実現させたい欲望で雑誌にパートナー募集の広告を出す。待ち合わせはカフェ。そこにやって来た男と予約しているホテルへ向かう。それからは毎週木曜に同じホテルの同じ部屋で白昼に時を重ねるようになる。
ホテルの廊下は絨毯も壁もドアも真っ赤。最初は118の部屋の中は映さずに声だけ聞こえる演出。しばらくは想像させられる世界。そのうち部屋に入ると中はシックな青系に。
暗黙の了解で名前も年齢も職業も住所も聞かず、それぞれの過去も背景も全く知らない者同士が身体を交えていくが、常に会話は伴っている。それぞれ過去の肉体関係を想像するし、そのうちお互いに最高の達成感を感じるようになっていく(男は特に)女の方がSEXに積極的なのも良い感じ。段々と性格的な良さや欠点が見えてくるが、関係は半年ほど続いていくのだった。
ある日、部屋を間違えた老人の突然の不幸に関わることになり、夫婦という関係性を意識することが起きる。女は積極的に結婚や未来を口に出し、目を見て愛を語るのだが...


男は目で感じ、女は耳で感じると言いますよね?男は見たがり、女は聞きたがる生き物かも?
所詮、男と女の思考回路は別物だと思う。

この作品の意図は決してSEX云々ではない。身体の相性はあるだろうが、それは別として、その都度、顔を見て気持ちを言葉で表すことの大切さを伝えているように感じた。
良い関係性が始まりそうな時、2人はほんのちょっとしたボタンの掛け違えをしてしまう。しかしそれが人生であり、それが必然なんだと思った。

雰囲気とセンス良い会話劇。
当時のナタリー•バイは熟女加減がとても美しかった✨
セルジ•ロペスも優しくて素敵💫
2人の笑顔が輝いていた🌟

ベッドシーンも自然でちっとも嫌らしくないし、2人でバスタブに一緒に入って会話していくところ...そことてもイイ💓

フランスの街中でのキスが素敵に映える。きっとその周りの道行く男女も、いや日本だって、そのような関係の男女は少なからずいるだろう。誰か傷付く人がいたらダメ。しかしこの2人はお互い一人者。経験は財産だと思うので、ワクワクドキドキした2人の関係は十分価値があったに違いない💞
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