真鍋新一

続・飢える魂の真鍋新一のレビュー・感想・評価

続・飢える魂(1956年製作の映画)
2.7
シルエットを使った演出や、ガラス貼りの床のカット、構図へのこだわりで技巧を凝らしてはいるけども、あまり効果的ではなく…職人監督の立場でメロドラマをドラマチックに描くのは、それはそれで才能が必要なんだと思った。

金子信雄の教師が女性差別ジョークをたっぷり交えながら教壇に立っているのに、普段は女性に対してメチャクチャどもってしまう役柄にリアリティがあった。唯一まともだったのは結局小林旭だけだった。デビュー作らしいが、すでに完成している。

これは原作の問題だろうから言っても仕方ないのだが、轟夕起子と南田洋子のダブルヒロインがまったく関わり合いを持たないままっていうのはどうなんだ。

開局したばかりの日テレが登場する場面が映像資料的に価値高し。
真鍋新一

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