ダースペーター

オズの魔法使のダースペーターのレビュー・感想・評価

オズの魔法使(1939年製作の映画)
5.0
ほうれん草のおひたし、ひじきの炒り煮、甘い玉子焼き、コーンの天ぷら。この映画はまるで、お母さんの作ったご飯のよう。

レストランの様に華やかさは無い。地味。
だけど、世界一美味しいのはお母さんの作ったご飯。全てが手作りで、心を込めて、愛情を込めて作られているから。
だから、美味しさの中に優しさを感じる。

この映画からも、同じ優しさを感じます。

映画って、もともとは全て手作りだったんです。大道具がいて、小道具がいて、俳優がいて、監督がいて、みんなが力を合わせて作られた総合芸術。それが映画。

作った人たち、みんなの愛情、情熱をこれほど強く感じられる映画って、そんなにないと思います。

小学校の学芸会も同じだった。
みんなで協力し合って、頑張って作って、真剣に演じて。
だから、客席からの拍手が凄く嬉しかった。
みんなの情熱がひとつになった、あの達成感は忘れない。
鑑賞中にそんな懐かしい感情を呼び起こされました。


ノスタルジック。。自然と涙が溢れ出る映画。
心を穏やかにする、優しい映画です。


コロナコロナコロナコロナコロナコロナコロナ…、大人だけじゃない、、子ども達こそがストレスまみれの現在。
是非、親子鑑賞をお勧めしたい。
この映画は、見た人みんなを、必ず笑顔にしますから。

今年一番楽しみにしている映画のひとつ『ジュディ虹の彼方へ』、いよいよ今日、逝ってきます。