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新造人間キャシャーンのmitakosamaのレビュー・感想・評価

新造人間キャシャーン(1974年製作の映画)
3.3
第1話 “不死身の挑戦者” のブローアップ版で、東宝チャンピオンまつりにて上映。YOUTUBEのタツノコプロオフィシャルページにて視聴.。

東博士の研究所のアンドロイドが突如自我を持ち、ロボットによる人類支配を目論み反逆を始める。
ブライキング・ボスを名乗り、町中にツメロボットを行進させ破壊と虐殺を続ける。苦悩する博士に対し、一人息子の鉄也は自ら“新造人間”への改造を申し出て、アンドロ軍団との対決を決意する。
というお話。

まず注目すべきは、日本を舞台にした話なのだろうが、明らかに風景がヨーロッパの街並みなこと。
そして侵略者であるブライキング・ボスが軍服を着ていること。ツメロボットの行進も軍隊を想起させている。

明らかにアンドロ軍団は、ヨーロッパを蹂躙したナチスドイツのイメージなんだよね。

そして東博士の研究所兼自宅が洋館なのも注目。ブライキング・ボスが雷に打たれて怪物化したのは勿論、古典であるフランケンシュタインの怪物の引用ですな。

ヒロインである上月ルナを守り、犬のラッキーが身を呈してツメロボと戦う。頭の角を齧られてツメロボが爆発したぞ。弱すぎないか?
ラッキーは東博士により犬型ロボのフレンダーに変わる。博士、なかなかのマッドサイエンティストだな。笹川ひろし原案の魔犬ライナー0011と同じ設定だね。

しかしキャシャーンのデザインはシンプルで格好良い。伊達政宗のような三日月型の額飾り。白を基調としたスタイリッシュなスーツ。
アンドロ軍団のデザインもわかりやすくて素晴らしい。鉄の悪魔を叩いて砕く、キャシャーンがやらねば誰がやる。
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