「哀愁」なんて言葉じゃ足りない。重苦しい悲恋。運命のイタズラに翻弄され、すれ違う2人。
後半ヴィヴィアンリーの視線が現実の先の空白を見つめ焦点が合っていない様子。目の前に愛する人がいるのにあの出来事から数年の間で心に空いた穴が未来にフィルターをかける。
レストランでのダンスフロア、つかの間の逢瀬を“蛍の光”とともにキャンドルサービスが行われる趣向。このシーン最高。
今後、店の閉店間際までいられないかもしれないくらいこの曲に儚いロマンティックと悲劇的幕切れを植え付けられた。
いや、もう蛍の光を閉店の曲に使わないでくれ。
ヴィヴィアンリーが幸せな映画が観たいです。
2020.324