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僕の大事なコレクションの716のレビュー・感想・評価

僕の大事なコレクション(2005年製作の映画)
4.0
すごく考えさせられる映画になったかもしれない。
なぜなら、ユダヤ人の歴史やルーツを知りたい、ユダヤ人という人種に少し興味を持つきっかけになった映画だから。

ストーリーはナチス時代が背景にあり、重い内容ではあるものの、コミカルな要素をマッチさせてるので、そこまで重苦しい内容ではない。
なんとなく、入門編とまではいかないが、ウクライナや移民などの歴史を調べてみようと思った。

亡くなった人の遺品をコレクションとする主人公、なんとなく奇妙な様子に感じるけれど、そうではない。
1つの物に思い出がたくさん閉じ込められている。
自分にも、あるよなーと思った。
例えば、祖母に貰ったちりめんガマ口のお財布とか、、
写真でもそう、それを見たら過去の記憶が蘇る。
コレクションって、それを手に取った時、忘れたくない思い出がいつでも傍にあるってことよね。

イライジャ・ウッドさん、お初だったのだが、そうか、この方ロード・オブ・ザ・リングの主人公か!
マネキンのように美しいお顔。
でも、私はユージン・ハッツの方が味があって好きでした。
彼の皮肉な感じ(にみえる)の表情、なんかいいな!ワンダーラストも見たいです。

この話、ラストは衝撃だったけど、でも何故かスっと心に落ちるものがあって、、
誰しも、人には話せない過去や消し去りたい過去が少なからずあって、自分の中で抱え込んでる問題は自分にしか解決できないのかもしれない。
そうか、、というラストでも、これで、納得がいったのかな。じゃ、きっと良かったんだと思えた。
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