ucandoit

現金に体を張れのucandoitのレビュー・感想・評価

現金に体を張れ(1956年製作の映画)
4.0
The killing
競馬場での強盗なので大穴みたいな意味でしょうか。
1956年 キューブリックの長編デビュー作。才能が迸り出る感じです。

モノクロ、キューブリックぽい大袈裟な音楽。
7人による競馬場金庫破りを時系列をずらす手法で個々の動きを明確にしながら展開させます。
タランティーノ(ずっと後ですが)っぽいです。レザボアはかなり意識したのでは。ドッグだしw。
実はプロットはさほど混みいって無いのでシンプルに行ってもオッケーですかね。
サクサクとコンパクトに進むので緊張感が途切れないのが良いです。



備忘録(ネタバレ)
大家のマーヴィン(出資者)がバーテンダーのマイク、窓口係りのジョージにその夜の打ち合わせ場所を連絡。マイクは病弱な妻を抱え、ジョージは派手好きな妻を持ちそれぞれカネが欲しい。
警官ランディは借金まみれ。
そして5年の刑期を終えたばかりのジョニー、計画の首謀者で恋人のフェイとの豊かな生活を夢見る。
競馬場で騒ぎを起こし(馬を撃つ狙撃者、騒ぎを起こし警備の警官達を惹きつけるプロレスラーが後2人の協力者)。
完璧っぽいプランの綻びは女房に頭が上がらないジョージ。ついつい計画を漏らしてしまう。妻のシェリーはなかなかの悪女。情夫のヴァル(ベンケーシーの人、ワルの男前です)と一緒にカネを横取りしようとする。
計画は成功するがジョニーが渋滞で遅れる間に待ち合わせ場所にヴァルとその仲間が押し入り撃ち合い。相討ちに。辛うじて逃れたジョージは家に戻り浮気妻を射殺、自分も事切れる。
ジョニーとフェイは計画通り高跳びしようとするがカネを山分けできなかったのでカバンが大きくなりチェックインさせられる。滑走路に飛び出した仔犬のせいでカバンが落ちてしまいカネが舞い散る。
諦めて空港を去ろうとする二人に警官達が迫る。
ucandoit

ucandoit