現金に体を張れの作品情報・感想・評価

「現金に体を張れ」に投稿された感想・評価

1956年作品。『レザボア・ドッグス』の元ネタ。
こういう機能的な脚本で売れたのがキューブリックの好きなところ。
社会的な思想もファンタジー感も持ち合わせているのに、こういうエンタメも書けるんだから。
ペイン

ペインの感想・評価

4.5
“THE END”のタイミング、キレ味💯

久々に観ましたがやっぱりキューブリックは化け物ですね。

「2001年~」や「時計じかけ~」ほどには彼らしさが一見出ていないように見えますが、なんてことないはずのシーンもよく見ると左右対称バッキバキに構図がキマっていたり、その完璧主義に狂気すら感じます。

後に“現金に体を張れ型”と呼ばれる映画が量産されるきっかけになったキューブリックのハリウッドデビュー作。すべての演技、演出が流れるようにスムーズでスムーズ過ぎて逆に物足りないくらい(笑)

P.S.
なんか主人公の奥さん役の人、イングリッド・バーグマンにソックリだった気がする。
RACHMIMPS

RACHMIMPSの感想・評価

4.0
タランティーノの「レザボアドッグス」が好きで、調べてるうちに「ザ・キリング」が元ネタの内の1つとなってると知り、レンタル。

人生初の白黒映画だったけど、なんの抵抗もなく見ることができた。個人的にタランティーノみたいな演出が垣間見れて(こっちのほうがバリバリ先だけど)、タランティーノ映画を観てる感覚になり興奮。

内容もハラハラしたし、白黒映画も今後気にすることなく見れそう!
思いでの作品になった(´゚З゚`)
意地の悪い脚本
ツェ

ツェの感想・評価

3.9
犬が走っていったところ、予想はしていたけれど思わずハッって言ってしまった
THE ENDのタイミングとショット良すぎて混乱して笑っちゃった…今時あんなかっこよくバサって終わる映画ない…
不安を煽るような音楽、
スッキリ短い映画はやっぱり好きだ!
ラストがこち亀
2019年249作目

2時間スペシャルドラマ的な?

初期だからですかね、
キューブリック監督の作品はクセがスゴい
イメージでしたが本作はほぼクセのない展開。
サスペンスドラマの2時間拡大版みたいな。

楽しめましたけど、
“もっと”を期待してしまいました。
ジャン・ギャバンの『現金《ゲンナマ》に手を出すな』が当たったものだから、邦題を『現金《ゲンナマ》に体を張れ』と付けたのだろう。

しかし、そもそも体を張らないで強盗なんてできっかい!っと私なんかは思っちゃうのだが……。

スタンリー・キューブリック云々って前に、純粋に大々々好きなクライム・ドラマである。

用意周到に計画された競馬場強盗事件を、時間軸を自在に交差させて描き、まるでドキュメンタリーを観ているような錯覚を受ける。

時間軸を変えるって今では全然珍しくない手法なんだろうけど、何しろ六十年以上前の作品ですからネ。当時はよっぽど斬新だったろうと想像に難くない。

強盗団のリーダーであるスターリング・ヘイドンが計画する完全犯罪が鮮やかで(要するに脚本が素晴ラスイ!)、時間軸を変えなくとも十分に本作は面白い。

蹄鉄、トランク、仔犬……といずれも伏線が丁寧に張られている。特に何も罪のない馬の命を奪った者が蹄鉄によって破滅するという脚本的帰結も巧い。

役者さんでは主役のスターリング・ヘイドンが同氏の代表作『アスファルト・ジャングル』での強盗犯を再び彷彿させるような役柄。

まるで『アスファルト~』の主人公が生き延びて、本作はその後日談のような趣がある。

そして本作のMVPは問答無用にエライシャ・クック(・Jr)。『マルタの鷹』『シェーン』と情けない男を演じさせれば天下一品のこの人が本作で己の個性を十二分に発揮している。

ヘイドンの蟻の這い出る隙もない犯罪計画が一瞬にして窮地に陥れた張本人を演じており、正直、ヘイドンをエライシャ・クックが喰ってしまっている。

■映画 DATA==========================
監督:スタンリー・キューブリック
脚本:スタンリー・キューブリック/ジム・トンプスン
製作:ジェームズ・B・ハリス
音楽:ジェラルド・フリード
撮影:ルシアン・バラード
公開:1956年6月6日(米)/1957年12月10日(日)
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