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武士の一分(いちぶん)のアイのレビュー・感想・評価

武士の一分(いちぶん)(2006年製作の映画)
3.0
山田洋次監督の藤沢周平時代劇映画化三部作のラスト。木村拓哉が主演を務める。「武士の一分」とは、侍が命をかけて守らなければならない名誉や面目の意味。本作は幕末に生きる武士の”名誉”と夫婦のきずなを描く。

良くもないけど悪くもないというのが素直な感想。カメラ、照明、録音、美術(小道具)、衣装など、木村拓哉が言う『ものづくり』は素晴らしいと思いました。ただ、主演が時代劇には適していないというか、前半の盲目になる辺りまでがとくに違和感あって没入できない。脇の名演に助けられていた。(木村拓哉は無限の住人のような漫画原作時代劇の方がハマる)
役者陣では、笹野高史と坂東三津五郎が素晴らしく、夫婦の話はどうでもいいから、こっちの二人の話が見たいと思ってしまった。

「武士の一分」は夫婦の情愛を静かに描いています。日本の片隅で、質素に倹しく暮らしていた下級武士の夫婦の生活、その愛が、夫の失明によって壊れてしまうのか?夫のために身を受け渡した妻、それを知ってその相手に一太刀だけでも報いようとする夫。夫婦ものが好きなら感動するんじゃないかな?
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