B姐さん

バーバリー・コーストのB姐さんのレビュー・感想・評価

バーバリー・コースト(1935年製作の映画)
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濃いメイクに整ったモミアゲ。耳につけたピアスにど派手な衣装。そんなエドワード・G・ロビンソンが登場した瞬間に思わず笑ってしまった(※DVD画像参照)。最初はコメディが始まるのかと思ったぐらい。しかし映画はシリアスなラブ・ストーリー。そして悪人を単なる悪人として描かないところが、やっぱりホークスの良さである。

そして、ウォルター・ブレナンがいるとやっぱり俄然面白くなる。このひとは主人公たちに「きっかけ」や「機会」(チャンス)を与える役割が多い。
噛みタバコの唾を吐き、酒も金も好きな小汚いじいちゃんだが、どうみても「守護神」にしかみえない。登場人物たちにとって、そして映画にとっても。だから、霧に包まれるように自分自身を見失っていく人間たちの中で、彼だけは“いつも通り”なのだ。
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