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スモークのmasaのレビュー・感想・評価

スモーク(1995年製作の映画)
4.0
なんてことない話が続くんだけど、なんか心があたたかくなる。
生きるって満更でもないかもなと思わせてくれる作品。
人と人との繋がりって、複雑で悪いことしかなくても、いいものなのかもしれない。
ところどころ話の種がなんてことないんだけど、いちいちつぼにくる。
こんなタバコ屋あったらいいな。
人々が集まるお店ってなんかいいですね。
タバコ吸わないけどね。

アメリカを代表する作家ポール・オースターが書き下ろした原作を基に、男たちの中に隠された哀しいロマンティシズムを描いた都会の物語。
14年間毎朝同じ時刻に店の前で写真を撮り続けている煙草屋の店長オーギー。彼の馴染みの客で突然の事故により出産まもない妻を失って以来ペンを持てずにいる作家のポール。彼が車に跳ねられそうになった所を助けた黒人少年ラシードの3人を軸に、ブルックリンのとある煙草屋に集まる男達女達の日常を、過去と現在を、嘘と本当を巧みに交差させながら進んでゆく。

ハーヴェイカイテルとフォレストウィテカーがやっぱいい。

めちゃくちゃ感動するってことないんだけど、そこがまたいい。

モノクロのラストはほんと素晴らしい。
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