キッチー

スモークのキッチーのレビュー・感想・評価

スモーク(1995年製作の映画)
4.0
タバコ屋のおっちゃんオーギー(ハーヴェイ・カイテル)を中心に人間模様を描いた作品。

色々な話の中で登場してくる人物のつく嘘が興味深く心の機微を感じる。ラストシーケンスで登場する目の見えない黒人のおばあちゃん。ジャケ写にもなっていますが、実にいい表情をしてますね。

ちゃっかりカメラを手に入れたおっちゃんが毎日、同じ場所、同じ時刻で写真を撮り始める。彼の写真を目にした作家のポール(ウィリアム・ハート)が写真の中に死んでしまった妻を見つける話、そのカメラを手に入れた話、黒人の少年と作家の話,黒人の少年と父親の話、等々...
人生は色々なところで繋がっている、派手ではないけど、そんな繋がりを優しい目線で作っている作品のように感じました。

嘘にも色々あるけど、相手を思いやる優しい嘘はいいな~(´∇`)
最後の曲、Tom WaitsのInnocent When You Dream、しゃがれた声だけど、この映画に凄い合っていて心地よくて...
YouTubeで何回も再生してしまいました(笑)
キッチー

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