kashiwa

スモークのkashiwaのレビュー・感想・評価

スモーク(1995年製作の映画)
3.6
なんだろうこの不思議な作品は。終盤ラスト15分で作品の評価が指数関数的に伸びていく。群青劇のカットで各々の事件が緩やかに展開されていき一見退屈である。しかし何よりも街角の煙草屋での日常会話がブルックリンの平和な日々の象徴としてこの作品を支えている。煙草を吸うというエクスペリエンスが相見えるはずの無い人々の交錯する人間模様を映し出した素晴らしい作品。『ニューシネマパラダイス』同様ラストシーンのために2時間弱のストーリーがあると言っても過言ではないだろう。
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