学校で生徒会やってる様な人が褒める映画。
ヒース・レジャーとハンス・ジマーとIMAXカメラ(だけ)がいい仕事をしてる。面白くはあるけど、論理ばかり並べて見せ場がない。
それはアクションを撮るのが下手で何やら難しげな事をやりたがるノーランの作家性(悪癖)でもあるけど。
ジョーカーの問いかけも言葉だけ。中二病。
ラストの犯罪者と一般人にそれぞれ爆弾を持たせるところ。あれ、結局みんないい人でバットマン要らねぇじゃねぇか、と思う。
あれこれ難しい問題を乗っけた結果、前提が揺らぐ。『インターステラー』『インセプション』にもあったノーランの悪いとこ。
最初の香港のシーン要らなくないか。
しばしばティム・バートンの『バットマン』と比較されてバートン版が貶されるけど、『バットマン リターンズ』ファンとしてはやはりバートン版が好き。
バットマンという荒唐無稽な存在を描くのにリアル路線のノーランは向いてない。
だから「バットスーツには〜」みたいな不要な設定の説明が増えて無駄に長くなる。
面白くはあるけど、何度も観返す気にはなれないし、無駄に長い、暗い。