Ryota

ダークナイトのRyotaのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.5
はっきり言って、私は「バットマン」について何も知らなかった。主人公バットマンの容姿をかろうじて知っているだけで、他の知識は何もない状態。それでいて、前作のバットマンビギンズというのも見ず、友人から勧められたこの本作を多少のあらすじだけ頭に入れてから見始めた。
率直な感想を言うと、当然ながらよく分からなかった。しかし、とんでもない映画だという事はよく伝わってきた。
2時間半という長時間をこんなにスピーディーなテンポで進められると、多分ほとんどの人が1回見ただけで全てを理解するのは難しいだろう。ましてや私のような無知人間が全てを理解しようとすると途中で頭がパンクすると思う。寄りによって監督がクリストファー・ノーランという事で、異色のカメラワークや展開の切り返しなどが多いため、本当に見るのが疲れた。
しかし、一つ一つの場面で少しわからない所があったとしても、一貫して全体像を把握することは出来た。
そして、劇中に出てくる圧巻のアクションシーンや俳優の演技が本当に凄まじかった。特に印象深かったのは、なんといってもヒース・レジャー演じる悪役ジョーカー。
こんなにも憎たらしく、圧倒的な存在感を見せつける悪役は今までで見たことがない。金などどうでもよく、ただ人間が廃れていくのを見て快感を味わう所が本当に悪そのものだなと感じた。
そして、アメコミを知らない私でも、この映画のテーマはかなり奥が深いということははっきりと伝わってきた。
この映画が一つのテーマとして扱っているのは「正義とは何か」という事だと思う。劇中には、ゴッサム・シティを守る為の光と闇の正義が存在する。そして、その力が強大になるに連れ、悪の力もそれに比例する様に進出してくる。
この負の連鎖をどう阻止していくのか、本当の正義とは一体何なのか、そういったことがこの映画の最大の見所であり、現代社会にも照らし合わせられることで、一番考えさせられる所なんじゃないかなと、少なからず私は感じた。

この作品は、コミックを原作としてるのにかなりシリアスなものだし、初見では分からない部分も多くあったがそれが逆に、色んな追及をできるという点で見応えがあると思うし、アクション映画としてもかなり面白いので、
私はこの映画をあと5回は見ようと思う。