いかえもん

ダークナイトのいかえもんのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.0
2作目、ダークナイト。
ヒースレジャーによるジョーカー役が強烈な印象を残すこの作品。その暗さも頂点に達する感じ。
希望の光だった正義を体現していたハービーが、ジョーカーによって悪に染まってしまうところがとても重い…。
しかしながら、個人的には逆もまたしかりと思う部分もあって、つまり、悪人とされている人であってもいいことすることもあるわけで、人というのはその時その時の行動に善悪があるのであって、その人自体を善人悪人とは決められないと思うんですよね。
人の恐れや怒りというものは、最終的には悲しみに帰するところがあると思う。悲しみは人を狂わせる。ハービーもこの悲しみという感情で自分を見失ったのだろうと思います。

しかし、ヒースレジャーの演技は圧巻で、言葉を失いますね。ナース姿で病院から出てくるところとか、本気で怖かった。狂気をここまで体現できる人ってそうそういないんじゃないでしょうか。
これまではジョーカーといえばジャック・ニコルソンでしたが、完全に塗り替えてしまったなぁと思います。