"世間のモラルや倫理なんてものは善人のたわ言だ…
見せてやるよ。いざって時、いかに文明人とかいう連中が争いあうか。"
"幻想を満たさねば。"
IMAXレーザー&4DXでのリバイバル上映も両方観て来ました!
【STORY】
ゴッサムの街の陰で悪と戦うバットマンに立ちはだかるのは、彼や人々を堕落させる事に執心する悪の化身・ジョーカー。
パンチやピストルでは "勝利" できない最狂最凶最悪のヴィランを相手に、ゴッサムの正義はどう立ち向かうのか。
【一言まとめ】
●映画史上最高クラスの悪役
●性善説と性悪説のせめぎ合い
●クールなハイテクノロジー
●ハンス・ジマーの音楽に震える
【感想】
今作を語る上で最初に来るのはやっぱりジョーカー。金のためでも名誉のためでも私怨のためでもない、ただ人々を堕落させて世の混沌を晒したい悪の権化という最凶ヴィランっぷりは、何度観ても鳥肌が立ちます。
最初から登場の仕方が最高すぎますし。
『セブン(1995)』のジョンにも似た部分がありますが、人々を堕落させたいジョーカーを殴ったり殺したりしても意味がない。彼に勝つためには、"堕落しないでい続ける" ほかない。その無敵感が他の大多数の悪役キャラ達と一線を画しているんですよね…
性悪説を全うしようとするジョーカーと、それに対峙するバットマン。遠くではフェリーで緊張感が走っている…あのシーンは1回観れば記憶にこびりつきますし、何度観ても色褪せる事がありません。
そして迎える深みのありすぎる結末。ラストの映像に重なる言葉…本当に完璧だと思っている作品です。(20.10.08現在5作品しかつけていない、Filmarks★5.0にしているマイベスト映画です!)
もちろんアメコミ映画として、バットマンのバトルアクションもしっかり熱いです。バットモービルからパットポッドが出てきて疾走を始めるシーンや、終盤人質を救おうと奮闘するシーンは、シンプルにバトルにワクワクしますね!
そして今作(や他のノーラン作品)を大きく支えるのが、天才作曲家ハンス・ジマーの音楽。荘厳に広がる今作のテーマは、空からゴッサムを見下ろす映像やバットマンのはためくマントにかなり似合っています。
【4DX】
銃撃やカーチェイス、背中への攻撃などがある作品はやっぱり4DX映えしますね。
ただ今作はアクションシーンがそこまで多くないので、たまに4DXなのを忘れるような時間もありましたが。笑
街を空から見下ろすようなショットが多かったり、飛行機やワイヤーで空中を移動するシーンが多かったりするため、風がいい仕事してました。
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観た回数:11回
直近の鑑賞:映画館4DX(20.07.11)
映画館IMAXレーザー(20.07.19)
BD(20.10.08)