圧巻…。
俳優陣も豪華極まりないし、ストーリーもかなり面白かった。ただの勧善懲悪のヒーロー譚ではないこと、それがバットマンをここまで人気にさせているのかなと思う。
あとヒース・レジャーのジョーカーの恐ろしさ。ホラー的なそれじゃなくて、あくまでも人間らしさの延長線上にある恐怖。彼はこの役に、自分の持てるもの全てをつぎこんでしまったんだろうな。身も心も削がれてしまったんだろうな。そう思うと酷く切なくて、ジョーカーに恐れを成すとともに、哀しくて泣けてしまう。
“Dark Knight”であるバットマンは、どこまで苦しみを背負い続けるんだろう。憎しみに耐えられないと言った彼が、Light Knightの最期を気高く守るために、一身に憎しみを受けることをかって出たのは、いつか報われるんだろうか。
出てくる人物がみんな、現実離れしていないのがいいな。いや、設定やスペックやスキルは圧倒的に現実離れしてるんだけど、キャラクターの本質がみんな人間臭くていい。
しかしアーロン・エッカートってだけでなぜあんなに途中でコメディになりそうな雰囲気が漂ってしまうのかしら…
