東朴幕院

ダークナイトの東朴幕院のレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.3
ホアキン・フェニックスの『ジョーカー』を鑑賞したので、久しぶりに本作も鑑賞。
やはり傑作だった。クリストファー・ノーラン監督によりアメコミ映画化作品の潮流を変えたパワーは凄い。
ゴッサム・シティの富豪 ブルース・ウェインの信念とジョーカーの根っからの悪質さの戦いであり、バットマンは防戦一方になってしまう。古くからの友人レイチェルの恋人で首席検事のハービー・デントを街の希望と信じてサポートするが....。ホアキンの『ジョーカー』では人間味が残っている様に見えたが、本作のヒース・レジャーの場合は絶対的な悪である事からジョークが酷すぎる。きっとホアキン・ジョーカーは更に心が壊れる何か事象があったに違いないと想像させる。そして、ブルースが二人を助けに向かう先への誘導具合と言い本作のジョーカーは、悪が際立っていた。
そしてトゥー・フェイスの誕生となるが物悲し過ぎる顛末で気持ちが抉られる。
アメコミでここまでの表現の要否が議論されるが、間違い無くoutstanding な作品に仕上がった、奇跡な作品だ。
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