ジョーカーを見た記念に。
ジョーカーにもバットマンにも欠ける想像力を思い知った。
その想像力の欠如が生む『分断』
何も想像すらさせない存在として描かれていた今作のジョーカーだったが、それは持つものからの視点であって、
実際、その存在が人間であるならば、そのほとんどにおいて、悪に見える原因が存在し、どっちにも正義と悪がある。
ジョーカー視聴後では、色々と手ぬるかった。
R指定を避けるためとはいえ、暴力描写も綺麗すぎる。
正義の欺瞞を突いた映画という点では
これまで古今東西さまざまなコンテンツが描いてきたところで、メッセージとしても陳腐だった。(好きな人すいません。。)
これならコードギアスやエウレカや宇宙戦艦ヤマトを見る。
映画ジョーカーに関連するある実験を思い出した。
『誰もが悪人に変貌するルシファー効果』
人間は、その素質に関わりなく、おかれている状況や、環境、集団心理によって簡単に善人から悪人へと変貌するこのメカニズムに「ルシファー効果」という言葉を名づけた。
人は「匿名性が保証されている」、「責任が分散されている」といった状態におかれると、自己規制意識が低下し、『没個性化』が生じる。
その結果、情緒的・衝動的・非合理的行動が現われ、また周囲の人の行動に感染しやすくなるらしい。
マスクという匿名性(香港・ピエロのメイク・バットマンのマスク)
は一方的な暴力を生む。
これを思い出した。
この評価とはいえ、色々頭の中で考えがぐるぐる渦巻いてるから名画に違いない。
90分尺でテンポよく見たい。