ああ、そういえば地上波放送で久々に鑑賞したんだった。という事で記録。今作はクリストファー・ノーランのバットマン三部作の二本目でありヒーロー映画の傑作、いや名作。
ゴッサムシティに突如現れた悪のカリスマ”ジョーカー”。彼の悪事によりバットマンはかつて無い程に悩まされる。正義として戦うか、それともジョーカーと同じ悪と化してジョーカーを倒すべきか。
ヒーローが悩みに悩みまくって葛藤するのはヒーロー映画の醍醐味の一つ。有名な例として挙げるならばサム・ライミ版スパイダーマン2。
前述のスパイダーマン2とは全く違い、シリアスなダークストーリーで最初から最後まで暗い、めっちゃ暗い。これのおかげでDC=ダークというイメージ付いたんじゃ...?
にしてもジョーカーの悪事にはバットマン同様に観ているこちらも精神を抉られる。そりゃバットマンも逃げ出したくなるよな...。ジョーカーもまた狂気じみたヴィランで、笑い声やその行いの汚さと来たら、嫌悪感を抱く程。
そう考えてみるとこんなキャラを演じた故ヒース・レジャーって凄かったんやなぁ...。当時までのロメロやニコルソンが演じたジョーカーとは全く違う悪の権化。
上記で挙げた二人が演じたジョーカーはノリノリかつ明るく楽しげに悪事を働いていたが、このヒース版はその逆。どこか悲しげで、極悪非道で...この狂気やカリスマ性は恐らく超えられない。
三部作、という事なのでバットマンが最終的に死亡もしないのは分かってはいた。しかし最後まで予想も付かない構成で挑んだのは流石クリストファー・ノーラン。彼の持ち味であるリアル路線が良い味を引き出していたのがまた良かった。
CGよりも実写の特撮をふんだんに使用する辺りが特に迫力がありましたなぁ。CGには出せない実写特撮の重厚感を大事にする彼だからこそ生み出せたのでしょう。山◯貴は実写特撮を軽蔑する暇があるなら少し位見習えや。
うわ、読み直したらジョーカーの話しかしてないwww バットマンとトゥーフェイスどこ行ったし。まぁ、気にしない。
ヒーローがドカドカと戦うのもいいですが、こうしてヒーローとは何か、というメッセージ性をより濃厚に描く映画の方も良いですね。沢山の工夫が見られる。こういった作品、もっと増えてくれ〜!!