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ダークナイトのkumadaのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.3
 クリストファー・ノーラン監督、クリスチャン・ベール主演のバットマン3部作の2作目。今回の相手は秩序破壊を楽しむジョーカー。私利私欲のための悪ではなく無目的な悪。そして正義を行うものを悪に染めることにも長けています。この絶対悪を生み出したのがバットマンの「力による正義」であるとは皮肉です。力による正義は法治国家の下では犯罪なので、ジョーカーとバットマンは同じ穴のムジナ。劇中何度も出てくるコインの裏表のような関係であることが描かれます。肉体的にも精神的にも追い込まれるバットマンが出した答えは?というお話。

 ジョーカーを演じるヒース・レジャーの演技は圧巻です。常軌を逸した役柄を見事に演じています。本作が傑作となったのは彼の存在がバットマンを圧倒していたからでしょう。

 今回はバットモービルだけでなくバットポッドが大活躍します。機能停止したバットモービルからバットポッドが出で来た時はびっくりしました。カッコ良いね。毎回出てくるメカの奇抜さもバットマンの魅力です。今年(2022年)公開されたバットマンにはない魅力です。
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